はじめに
いつ何が起きるかわからない時代。「あたりまえ」が「あたりまえ」でなくなってしまいました。そんな時代に今私たちは立っているのです。誰もが予測できない時代だからこそ、いま何が出来るのだろうか。地域のどこかで困っている人がいて、その声に応え活動をすることで、私たちの運動がより大きな運動に変わります。身近なところから視野を広げて地域の問題に向き合いましょう。
誰かがやってくれると考えるのではなく、私たちが変革の起点として、先輩たちから受け継いだ想いを胸に、そして輝く古河の未来のために強い一歩を踏み出そうではありませんか。
仲間の存在
人との出会いが人生を豊かにする。人の成長は、取り巻く環境によって大きく左右され、多くの人と出会うことにより、新しい価値観が生まれます。時には、人の心を動かす力もあります。1人でも多くの出会いの機会を作り、多くの仲間を増やしましょう。そして、青年会議所は、単年度制だからこそ、毎年新しい役職に挑戦することができます。誰もが与えられた職責を全うするために、時には思い悩み、投げ出したくなることがあると思います。その修練を仲間と幾度も繰り返し行動するからこそ、仲間意識が強まり、本当に信頼できる仲間が出来るのです。
まちづくりのために
歴史・文化のある街。私たちのまちに住みやすさを感じるのは、人それぞれであり、生活に不自由なく過ごすことの出来る環境です。また、都内へ利便性が良いまちであり、これまで行政や企業等の努力によって、今日の古河市が在るのです。しかし、若者が都心へ流失し人口の減少、少子高齢化になり空き家が増え、人と人との関わりの場が少なくなってしまった時代に、私たちは何ができるのでしょうか。持続可能なまちがあり続けるには、世間一般には知られていない課題がまだまだ多く存在しています。地域の活性化に必要なことは、闇雲に行動し続けるのではなく、私たちが地域寄り添い、課題を見つけ、真剣に取り組むことが大切であります。そして、提言していく必要があります。その行動が変化に替わり。活気に満ちたまちに近づいていくでしょう。
未来を担う子どもへ
個性を伸ばす時間。子どもたちが成長できる環境の変化は激しくなっております。本来であれば様々な体験や経験を積み重ね、将来に向けて人格構成をしていく多感な時期を過ごすはずが、生活様式も変わってしまい、その機会が失われています。行動制限された生活の中でも新たな発想で、視野を広げていけることができれば未来は、明るく拓けていくものと信じています。将来、地域の未来を担うのは、今を生きる子どもたちであります。誰もが子どもたちの世代、またずっと先の世代にも、幸せな生活を送ってほしいと誰もが強く願っているでしょう。身近な問題や課題の現状、そして課題に向けた体験に触れることで、環境・社会、経済の様々な視点に関心や共感を得られることができます。輝く個性が引き出せる機会の提供を創ってきましょう。
学ぶことで豊かな人生を
人生とは、学び続けること。学生時代の学習と違い、大人になると学ぶことへの意識は少しずつ変わります。自分の意欲によって意味や姿勢は全く違っていることが、大人になって気づく人が多いのではないでしょうか。自分にとって興味があることや好きなことを優先的に選んでみましょう。大事なのは結果ではなくプロセスであり、学びに決まりはありません。見る・聞くの情報をインプットするよりも、書く・話す・行動をアウトプットしなければ自分の中には浸透しません。同じ学びを共有できる仲間を見つけることで、更に広い視野が広がります。メディア以外にも、ネット上や、書籍など、さまざまなところから得られる時代です。今までに得た知識と経験が更に物事への理解が深まり、多角的な判断力が身に付きます。多様な価値観を持つ仲間と互いに切磋琢磨しながら成長し、変化の厳しい時代でも社会や会社組織で牽引できるリーダーとしての能力を高めていきましょう。
組織であること
組織は人で成り立っています。組織の根幹は厳格な組織運営であり、43年間守り続け抜かれたルールと受け継がれてきたことがあります。しかし、社会情勢が目まぐるしく変わる今日、方法に変化を求められているのも事実です。様々な角度からより、新たな手法に挑戦し時代に沿った、運営作りをする必要があります。古河青年会議所の会員数は、約10年前の会員数の約半分になってしまいました。会員の減少に伴い、古河青年会議所の会員は過半数がアカデミー会員であり、アカデミー会員の育成が大きな課題となっております。青年会議所に所属するメンバーにとって重要なことは「誰のために、何のために、なぜ青年会議所の活動を行いのか」という目的が重要であると思います。これまで積み重ねてきた歴史に敬意を表し、しっかりと会員拡大をしつつ承継していかなければならなりません。刺激し合う組織は、やがて会員拡大にも繋がっていくはずです。地域に必要とされる団体として、未来の古河のために率先して行動してまいりましょう。
持続可能な社会の実現に向けて
近年、世界各地で異常気象による自然災害が頻発し、日本でも猛暑や局地的な豪雨などが多発しております。2030年を迎える頃にはどうなっているのだろうか。近い未来には、食糧難や水難被害を受ける時が来る可能性も過言ではありません。その他、気づかないところで様々な問題は起きています。問題解決は1人できませんが、青年会議所として地域に根ざした課題に向き合い、真剣に率先して取り組むことで解決の切り開く切り札になると確信します。私たちにできることは、身近にたくさんあります。地域を巻き込み、次代を担う責任世代として、地域に変化をもたらすべく使命を持って明るい未来を創造しよう。
おわりに
入会の動機は人によって様々でありますが、入会しただけでは何もメリットはありません。青年会議所活動に参加し、メンバーがそれぞれのポジションでの経験を通じて学びの機会があります。その機会を活用するかは自分次第なのです。会社組織では得られない友情や感動が手に入ると確信します。自ら掴んでいきましょう。いま必要なのは一歩踏み出す「勇気」と「行動」です。共に2023年を輝かしい時代を切り開いてまいりましょう。