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(一社)古河青年会議所WEBサイト



理事長所信 2021年度理事長 大島直

はじめに

 昨今の新型コロナウイルスの影響は、未知であるがゆえの恐怖や先の見えない経済状況など、人々に不安を与え続けています。その一方で、目まぐるしく変化する現代の社会構造を加速度的に変化させ、今まで当然のようにあった生活や常識を、半ば強制的に覆してしまう側面も持ち合わせています。
 人類が幾度となく難局を乗り越えてきたように、我々青年会議所は、こんな状況だからこそ、過度の自粛や悲観的になることで行動を制限するのではなく、変化に順応し、どうすれば人々がこのまちに誇りを持ち、平和に心豊かに生活し続けていけるのかを考え、運動・活動を展開していく必要があるのではないのでしょうか。
 時代や状況が変われば手法も変わります。しかし、先輩諸氏から受け継いだ想いや青年会議所の存在意義は変わりません。私たちはこれからも、このまちの未来のために汗を流していくのです。そして、40歳まで青年会議所で活動した後、成長した自分自身と、友情という名の強力なネットワークを武器にそれぞれのフィールドで活躍し、更なるまちへの貢献を果たしていきます。
 青年会議所の想いは、生涯このまちと共に歩み続けていくのです。まちへの奉仕とはそこに住み暮らす人々への奉仕です。このまちには家族や友人、仕事関係の人など多くの人が生活をしています。自分や自分の周りの人を豊かにしたいと願うのならば、このまち全体のことを考える必要があります。なぜなら全ての人は繋がっているからです。全ての人が誰かに仕事を頼み、誰かの世話になっているのです。
 社会とは人々の助け合いの場です。仕事とは助け合いのためのツールであり、お金はそれらを円滑にするためのルールでしかありません。社会の本質は、人々が協力し合い、共に発展していくことなのです。共助の輪を広げ、このまちのあるべき姿を模索していきましょう。このまちのすべての人のために、明るい豊かなまちであり続けるよう当事者意識を持って行動していくことが、私たち青年会議所の使命です。

新たな出会い

 人と人が出会うことですべてがはじまる。
 今までの人生の中でどれだけの出会いがあったでしょうか。義務教育など学校での出会いや仕事や趣味の場での出会いなど、さまざまな出会いや交わりがあったからこそ人生という真っ白なキャンパスに鮮やかな色彩や光沢が刻まれていったのではないでしょうか。
 青年会議所もまた、脈々と受け継がれた先輩方の熱い想いが塗り重なり一つの作品となっているのです。そして、私たちがこれから創る作品はこのまちであり、私たち自身です。同じ志を持ち、互いに助け合い高め合える、そんな仲間を増やし繋がりを広げていけば、このまちを変革させることができます。
 視野や見分を広げるための出向制度を利用しながら、今ある環境から積極的に飛び出し、まだ見ぬ素晴らしい仲間との友情のネットワークを広げていきましょう。それが私たちの一生の財産になるはずです。

会員の拡大

 意識変革団体である我々青年会議所が、このまちに影響を持ち変革する団体であり続けるためには、会員の拡大が最重要課題となります。同じ志を持つ仲間が増え繋がり根付いていくことが、このまちの明るい未来を創る上で最も近道になるからです。
 そのためには、力強い青年会議所運動を展開していくと同時に、その存在意義を多くの人に伝えていくことが必要になります。仲間が増えることでより大きな事業を行うことができ、私た
ちの運動の可能性が広がっていきます。また、人は人で磨かれると言う通り、多種多様な価値観が融合することによってメンバーや組織の資質の向上にも繋がります。同じ志を持つ人々の繋がりこそが青年会議所の力なのです。

市民と協力した持続可能なまちづくり

 「まちづくり」は「ひとづくり」であると言います。地域活動や、まちの未来や現状の課題に対して主体的に考え行動できる人が溢れてくれば、自ずとこのまちは輝いていきます。
 そのための、これからのキーワードは「楽しい」です。
 人々を動かす一番の原動力は「楽しい」という感情です。市民や他団体と協力して、誰もが主人公となれる表現の場・楽しめる場を創り上げることで共感と協力を集め、まちづくりの楽しさや喜びを共有します。
 全力でまちづくりを楽しむ大人の姿は輝いて見え、地域や人々の心を動かすでしょう。誰もが心踊るような最高の「楽しい」を皆で作り上げましょう。その先にアクティブ・シティズンによる、より良いまちづくりが続いていきます。

次代を担う子どもたちへ

 人の営みは数百年数千年と続き、脈々と紡がれてきた一つの地点として今があるにすぎません。先輩諸氏が創りあげて下さった社会の中で、私たちは教育を受け大人になり、今また新たな社会を築くために奔走しています。先人たちは、どんな時代背景の中で、どんな想いで、今の社会を創り上げてきたのでしょうか。また、私たちは子どもたちにどんなものを残せるのでしょうか。子どもたちに、より良い形でバトンを渡せるかということも大きな課題の一つですが、彼らが大人になったときに、豊かな人生を歩んでいけるような学びを経験させられるかどうかも重要なことです。今、私たちが子どもたちにできることは、挑戦することの大切さや人を思いやれる心、他者と共生するためのコミュニケーション能力が育まれるような学びや経験を提供することです。
 今は私たち責任世代が、先人たちから受け継がれたこの社会をより良くするために努力していく時です。そしていつか、今の子どもたちが大人になり、社会の中心となって新たな社会を切り拓いていくのです。

主権者として

 日本は素晴らしい国です。不当に財産や生命、自由を脅かされることもなく、比較的安全で、努力をすれば家を建てることも家庭を持ち暮らすこともできます。
 国際的な観点からみても、日本や世界の歴史的な観点からみてもこのような状態は希有なものです。
 しかし、この平和は盤石なものではありません。常にメディアの報道により脆く崩れてしまう危険性をはらんでいます。現代においても、新型コロナウイルスの蔓延防止のための施策として緊急事態宣言が出されましたが、マスコミの報道を鵜呑みにした一部の人々が、懸命に生き抜こうとする人々に嫌がらせをするなどの悲しい出来事がありました。一時的とはいえ、それを後押しするような世論もあったのはないでしょうか。
 世の中に、正しいか間違っているか一概に言えることはありません。情報が溢れる現代だからこそ、私たちは先人が残してくれた平和の上にあぐらをかくことなく、この平和が恒久的に続いていくよう、さまざまな情報を得る術を学び、何が正しい情報なのかを考え判断し発信していく訓練をしておかなければなりません。
 人生をより豊かに生き抜くためには、当事者意識を持って行動していくことが何より大切なのです。

組織であるということ

 単年度制を採用する青年会議所では毎年新たな組織に生まれ変わることからさまざまな立場を経験することができ、与えられた役職と真剣に向き合うことで自己成長の機会を得ることができます。また、40歳の卒業制度により、常に新しい価値観が入れ替えられ、時代に沿った活動や運動を展開することができるという特徴を持ちます。
 社会の変化に対応するために、青年会議所自体が率先して新陳代謝を繰り返しているのです。しかし、組織を維持するために変えてはいけないものもあります。それは秩序と品格です。青年会議所は決められたルールのもとで運営されており、それは社会全体にも言えることです。ルールが時代にそぐわなくなったのであれば、正式な手続きをもって変更すれば良いでしょう。
 しかし、私たちが影響力を持ち力強く運動を展開していくためには、己を律した意識的な言動に気を配らなくてはなりません。コミュニケーションを図る場では胸襟を開き、気を引き締めるべき場では引き締める必要があります。
 私たちが人々に求められ、このまちを変革していくためには、個人の多様性を尊重しつつも、秩序と品格を持った組織運営が必要になります。

結びに

 青年会議所には全てのメンバーに成長の機会があり、真摯に向き合えば向き合っただけより多くの成長の機会を得ることができます。今は仕事が忙しいからとか、子どもが生まれたばかりだからとか、やりたくてもできない場合もあると思います。しかし、時間もお金も心の余裕もできてからでは遅いのです。大変な状況だからこそ、仕事のやり方を変えたり、家族との関わり方を考えたり、工夫して時間を作ろうとします。その小さな自己改革の積み重ねにより新たな発見が得られ、成長することができるのです。20代30代はやるべきことが多く、一生の中で最も忙しい時期です。
 しかし、同時に多くのものを吸収できる時期でもあります。だからこそ少し背伸びをしてでも、この時にしか得られない成長の機会に飛び込む必要があるのです。
 もう一つ得られるものは素晴らしい人たちとの出会いです。青年会議所を通じて私たちは出会い、まちのために運動していく中で、互いに磨き合い友情を育んでいきます。卒業を迎えた後も、青年会議所で過ごした感謝と感動の日々は私たちの心に残り続けます。そして、世代を越えた私たちの繋がりが、このまちをより良く変えていくための土台となり源泉となっていくのです。
 今、私たちに必要なものはこのまちを想う心と行動のみです。恐れず、新たな一歩を踏み出すことです。そうすればあとは歩くだけです。まちのためを想い集った青年が自己成長を遂げ、信頼のネットワークを築き、更なるまちづくりを続けていく。この循環を広げ続けていくことが、このまちと共に青年会議所を発展させていくのです。
 困ったことや辛いことがあったら仲間に連絡をすればいいのです。楽な道と辛い道があるならば迷わず辛い道を進んでいこう。
 仲間と共に。英知と勇気と情熱を持って。

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